旧高田小学校は地域のコミュニティと防災の拠点でした。公園計画検討会では、それらの機能を公園内に残すために集会施設の設置を要望しました。検討の中で、民間活力を活かすことや、防災施設や設備を拡充することが盛り込まれました。
また、「雑司が谷らしさ」を具現化する施設であることもテーマとされました。「雑司が谷らしさ」とは、まちづくりの会や日本女子大薬袋研究室の長年の研究から、まちの人がふれあい、コミュニティを育む仕掛けや場所との理解のもと、地域の人が気軽に立ち寄り、自由に時間を過ごすことができる「まちの縁側」をつくることになりました。
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写真:※印 歌芳紀氏撮影
まちの縁側となる土庇
南側外観
土庇は屋根とデッキのある場所です。「まちの縁側」を象徴する場であり、地域の人が自由に利用することができます。
豊島区の姉妹都市の秩父産の杉柱の列柱となっています。
厨房※
エントランスホール※
エントランスホールは「まちの縁側」の室内空間となります。
カフェテーブルや大きな円形テーブルが設置され、思い思いの場所で時間を過ごしたり、コミュニケーションを図ることができる場所です。北側には街を見ることができる屋上庭園も。本格的な厨房を活用すればカフェを開くこともできるようになっています。
壁はギャラリーとして使うこともできます。
集会室※
集会室※
区の集会室として一般貸し出しを行う部屋です。48平方メートルの部屋が2つ並んでおり、防音の可動間仕切壁を開けて1室としても使うことができます。
廊下※
防音室※
中高生の居場所もつくりたいという想いから生まれたのがこの防音室です。楽器の演奏などができます。高齢者はカラオケに利用することもできます。
西側の身障者用スロープから入った廊下に、トイレと誰でもトイレがあります。
2階屋上テラス※
1階屋上テラス※
1階屋上テラスはエントランスホールの延長にあります。2階屋上テラスはPH階にあります。
どちらも街や公園の様子をうかがうことができるようにしており、街とつながる仕掛けとなっています。
災害時・イベント時用トイレ
備蓄倉庫※
敷地の高低差を利用した地下1階は北側から直接入ることができます。
ここには区の防災備蓄倉庫、地元町会の防災倉庫、災害時やイベントの時に利用するトイレが設置されています。
災害時用トイレの太陽光照明
ソーラーパネル
屋根にはソーラーパネルが設置され、災害時の電力や夜間の外部照明を賄っています。
太陽光を取り込む照明設備も各室に設置されており、停電時でも外部の明るさを取り込むことができます。
地下には170tの雨水が貯留され、平常時や災害時のトイレに使われています。
また、雨水貯留槽の下には100tの防火水槽が設置されています。こちらは消防用水利です。
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