雑司が谷らしさを求めて

雑司が谷には、永い歴史に育まれてきた「雑司が谷らしさ」があります。

しかし、「雑司が谷らしさ」とは、ある建物がそれを表すわけではなく、また、街並みが表すものでもないようです。雑司が谷で暮らしてきたたくさんの人々が、暗黙のうちに規範としてきた雰囲気として「雑司が谷らしさ」があるのではないでしょうか。

日本女子大では長年にわたって雑司が谷をテーマをいろいろな研究を行ってきました。そのひとつとして「雑司が谷らしさ」も取り上げられています。

まちづくりの会では、日本女子大薬袋研究室の研究成果を参考にしながら、「雑司が谷らしさ」とは何か。そして「雑司が谷らしさ」をこれからのまちづくりに継承していくにはどうしたらよいかを検討しています。

日本女子大薬袋研究室の研究成果


  • 雑司ヶ谷研究その1 道路の構成と住宅更新(2011)
  • 雑司ヶ谷研究その2 お会式開催支援における人の繋がり(2012)
  • 雑司ヶ谷研究その3 「緑のこみちの会」の活動と参加住民の意識(2013)
  • 雑司ヶ谷研究その4 雑司ヶ谷の領域の変遷に関する研究(2014)
  • 雑司ヶ谷研究その5 近隣交流を促す境界領域(2014)
  • 雑司ヶ谷研究その6 集合住宅居住者の近隣交流実態(2015)
  • 雑司ヶ谷研究その8 御会式大祭への子供の参加と近隣住民のコミュニティ(2017)
  • 雑司ヶ谷研究その9 明治期以降の宅地形成の歴史(2019)
  • 雑司ヶ谷研究その10 まちづくりNPOが運営する雑司が谷プレーパーク活動の特徴と公共空間利用の変化(2020)
  • 雑司ヶ谷研究その11 「雑司ヶ谷地域前庭コンクール」ノミネート物件を通して考察する境界領域(2020)
  • 雑司ヶ谷研究その13 案内サインの実態(2022)
  • 雑司ヶ谷研究その14 雑二ストアーの利用の歴史(2023)
  • 雑司ヶ谷研究その15 コミュニティカフェの交流を生み出す配置計画(2023)
  • 雑司ヶ谷研究その16 近接する公園の使い分けによる連携整備計画(2023)
  • キーワードで読み解く「雑司が谷らしさ」

    まちづくりの会では様々な「雑司が谷らしさ」の中から、住まいづくりに役立つキーワードを探っています。

    今後、これらのキーワードをもとに、雑司が谷における住まいづくりの規範をつくれないか、検討しています。


    住宅 住んでいる人の顔(センス、人柄、気持ち…)が見える住まい
      雑司が谷の風景をつくる住まい
      近隣やまちとつながる住まい
    住まい方 樹木や草花、自然を大事にする
      古さ(伝統のカタチ、素材、住まいの記憶)を大事にする
    みち空間 人と出会うまち、人を大事にするまち
      ゆっくりと安心して歩けるまち
    まち全体 歩いて面白いまち
      緑あふれるまち
      歴史が息づくまち
      顔見知りや仲間がふえるまち、居場所ができるまち
      他にはない「雑司が谷」

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